退職を親に言えない人へ 無職になったことを伝えなかった私の選択【体験談】

こんにちは、蒼檸檬です。
私は今も、親に退職したことを言っていません。適応障害で会社を辞め、無職になったことも伝えていません。
「退職を親に言えない」「無職になったことをどう伝えればいいか分からない」と検索している方は、きっといろんな事情を抱えていると思います。心配させたくない、責められそう、失望させたくない、そもそも何て言えばいいか分からない。
どれも全部、おかしくない理由です。
この記事では、親に退職を言わなかった私の話と、言う・言わないそれぞれの選択について書きます。
正解を押しつけるつもりはありません。ただ、同じ状況にいる人に「そういう選択もある」と知ってほしくて書きました。
目次
退職を親に言えないのはおかしくない
まずここから言わせてください。退職を親に言えないことは、おかしくも弱くもありません。
よくある気持ちを挙げてみます。
心配させたくない。
→遠くに住んでいる、高齢、持病がある。自分のことで親を不安にさせたくないという気持ちは、むしろ親への思いやりです。
「甘え」と言われるのが怖い。
→特に適応障害やメンタルの不調で退職した場合、「それくらいで」「もっと頑張れ」と言われることへの怖さがあります。傷ついた状態でその言葉を受け取る余裕が今はない、と感じるのは当然です。
期待を裏切る気がしてしまう。
→大学まで出してもらった、応援してもらっていた、という背景があると、「失敗した」という罪悪感が先に立ちます。でもそれは、あなたが失敗したのではなく、環境と体が限界だったということです。
適応障害のことを知られたくない。
→退職の理由がメンタルの不調だと、そこまで説明を求められることがあります。「病気なの?」「治るの?」と心配されること自体が、今の自分には重すぎる。そう感じるのも自然なことです。
私が親に退職を言わなかった理由
私が退職を親に伝えなかった理由は、主に3つあります。
一つ目は心配させたくなかったからです。適応障害で退職したと言えば、親は間違いなく心配します。遠くに住んでいて何もできない状況で、心配だけさせるのはつらいと思いました。
二つ目は適応障害のことを言いたくなかったからです。退職の理由を話せば、病気のことまで説明しなければならない。私は、自分の状態をうまく言葉にできるほど整理できていません。「説明できる状態じゃない」という感覚が強くありました。
三つ目は経済的に自立していて、親元を離れて生活していたからです。無職にはなりましたが、実家に戻る予定もなく、親の扶養にも入っていませんでした。日常的に連絡を取り合う関係でもなかったため、「わざわざ言わなくていい」という判断になりました。
今も言っていません。バレてもいないし、特に困ったこともありません。これが、私の選択です。
親に言わないメリット・デメリット
同じように「退職を親に言えない」と悩んでいる方のために、正直に整理します。
言わないメリット
余計なプレッシャーが減ります。「早く仕事を見つけなさい」「次はどうするの?」という言葉を受け取らなくていい。無職になった直後や回復途中の時期に、外からの圧力を遮断できるのは精神的に大きいです。
自分のペースを守れます。誰かの期待や不安に合わせずに、自分のタイミングで次を考えられる。それだけで、回復のスピードが変わることもあります。
言わないデメリット
退職や無職の状況が、住民税や保険の手続きから親に伝わる可能性もあります。特に実家に住んでいる、親の扶養に入っている、実家に書類が届くといった状況では注意が必要です。私は一人暮らしで親の扶養にも入っていなかったため、この点は問題ありませんでした。
帰省のタイミングが難しくなることがあります。「最近どう?仕事は?」という会話を避けなければならない場面が出てくる可能性はあります。
また、「言っていない」と「嘘をついている」は違いますが直接聞かれたときにどう答えるかを考えておく必要はあります。人によっては、その緊張がストレスになることもあります。
退職を親に伝える場合のポイント
言う選択をした方、または言わざるを得ない状況になった方へ。
感情より事実を整理して話す
→まずは「体調を崩して休職し、その後退職した」という事実を簡潔に。感情から話し始めると、お互いに混乱しやすくなります。
今後の見通しをセットで伝える
→「辞めた」だけだと親は不安になります。「今は療養中で、失業給付を受けながら回復に専念している」「落ち着いたら転職活動を始める予定」など、次のステップを一言添えるだけで受け取られ方は変わります。
伝える手段を選ぶ
→直接会う、電話、LINEのテキスト。それぞれに向き不向きがあります。感情的になりやすい関係なら、まずは文章で事実だけを伝えるのも一つの方法です。
タイミングは自分が話せる状態になってから
→体がしんどい、気持ちが不安定、という時期に無理して話す必要はありません。ある程度落ち着いてからのほうが、冷静に伝えられます。
言わないという選択も「間違い」ではない
経済的に自立していて、親の扶養にも入っていないなら、退職や無職の状況を報告する法的な義務はありません。言う・言わないは、あなたが選んでいいことです。
「親に心配をかけてはいけない」という前提を、いったん横に置いてみてもいいかもしれません。親を心配させることが絶対に悪いわけではありません。でも、今の自分の回復を最優先にするために情報をコントロールすることも、立派な自己管理です。
親の理解や承認が得られることが正解、というわけでもありません。理解してもらえれば楽になることもある。でも理解されなかったときに傷つくのは、今のあなたです。言う前に「もし理解されなかったら自分は大丈夫か」を考えてみてください。
もし親に理解してもらえなかったら
伝えた結果、「甘えだ」「もっと頑張れ」「なんで相談しなかった」と言われることもあるかもしれません。
それは世代間の価値観の違いでもあります。親世代が社会人だった頃と今では、働く環境もメンタルヘルスへの理解も大きく変わっています。否定的な反応だったとしても、それはあなたの判断が間違っていたという意味ではありません。
自分の人生の責任は、最終的には自分が持ちます。
親に理解してもらえなくても、体を守るために退職した判断は、あなた自身が認めていいことです。
→ 適応障害は甘え?そう思っていた私が気づいた本当のこと【実体験】
【まとめ】あなたの人生はあなたのもの
退職を親に言う・言わない、どちらも選択肢としてあります。正解はひとつではありません。
言う場合は、事実ベースで、自分が話せる状態のときに、次の見通しをセットで。
言わない場合は、手続き上のリスクだけ確認しておけば、経済的に自立しているなら大きな問題になることは少ないでしょう。
「退職を親に言えない」と検索するほど悩んでいるあなたは、もう十分まじめです。今はまず、自分の心と体を守ることを最優先にしてください。親への報告は、あなたが落ち着いてから考えても遅くありません。
まずは、自分が本当はどうしたいのかを考えること。
そのうえで、どちらの選択が自分の心を軽くしてくれるかを基準に決めていいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
優しいあなたが楽しく過ごせますように。
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